●シナリオ概要
ある秋の日。
あなたは高校生だ。あなたには同じ学校にとても親しい人、大切な人がいる。
それはきょうだいかもしれないし、大親友かもしれないし、もしかしたら恋人かもしれない。
その人とあなたは今日も放課後に二人で仲良く共に過ごすだろう。
いつまでもいつまでも、そんな日が続くだろうと思いながら。
●キャラ作成について
共鳴者は高校生とする。
基本的に高校生ならばどんなPCでも構わない。継続でも問題なし。
DPCについて
共鳴者と同じ高校に通っていること。
また、共鳴者と親しい間柄であること。
共鳴者との関係性については、お互いのことを親しく思っていれば同級生でも先輩でも後輩でも恋人でも元恋人でも実のきょうだいでも血の繋がっていないきょうだいでも構わない。
それ以外は普段のキャラ作成と変わらないので、PLに作成を任せても構わない。
いずれにせよPLが楽しんでセッションを行えるようなDPCを作成するのが望ましい。
以下、DLをされる方のみ閲覧を行ってください。
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●真相
並行世界のDPCはシナリオ開始前に死んでいる。
そのことを受け入れられないまま途方に暮れていた並行世界のPCは怪しげな魔法使いに出会う。
並行世界のPCは魔法使いから「一日だけ別世界のPCと入れ替わることができる魔法」を教わり、これを実行する。
これによってPCは知らない内にDPCが死んでしまった世界へと迷い込んでしまうことになった。
しかし一日が終わる時、PCも魔法を唱えることで並行世界のPCに会うことができる。
果たしてPCは全てを知った時、並行世界のPCに会いに行くのか?
・怪異:並行世界を越えるもの
この世には「同じでいて少し違う世界」、いわゆる「並行世界」が無数に存在する。
例えば今いる世界で元気にしていた人が、別の世界では既に亡くなってしまっていたり、逆のこともまたあり得るだろう。
互いの世界は並行であるから普段は絶対に交わることなく、干渉することはない。
しかし、この怪異に携わった者のみ一時的に並行世界を越えることができる。
普段は老人の恰好をしており、大切な人を予期せぬ事故で亡くした者の前にふらりと現れて、「一日だけ別世界の同一人物と入れ替わることができる魔法」が書かれている魔術書を授ける。本人はそれを内心お節介だとは思いつつ自身の持つ並行世界を越える力がきっかけで立ち直ってくれる者がいるならば幸いだと思っており、善意100%で行動している怪異である。
もっとも、入れ替わりの対象となった者にとっては訳も分からないまま大切な人がいない世界へと移動させられるのでたまったものではないのだが。
●登場NPC
・DPC
PCと親しい人物。性別、性格、容姿等はDLにお任せする。DLがロールプレイしやすいキャラにすること。
並行世界では既に亡くなってしまっている。
死因は何でもよい。作者は交通事故や転落事故を想定しているが、作成したDPCに合わせて変更して問題ない。
・同級生NPC
PCのクラスメイトであり、PCの隣の席に座っている人物。性別、性格、容姿等はDLにお任せする。PCとは隣の席になってからそれなりに仲良くなった。
並行世界では落ち込んでいるPCのことを気に掛けている。
・先生
PC達が通うクラスの担任の先生。性別、性格、容姿等はDLにお任せする。
大抵の場合、並行世界でDPCが亡くなってしまった事実を教えてくれることになるだろう。
・オカルト研究部の部長
PC達が通う学校にある「オカルト研究部」の部長。性別、性格、容姿等はDLにお任せする。
オカルトに詳しく、並行世界についての知識を持っている。
・怪しげな男
シナリオ終盤に路地裏で出くわす怪しげな魔法使い。その正体は怪異:並行世界を越えるもの。
「一日だけ別世界の同一人物と入れ替わることができる魔法」を習得しており、時折それを大切な人を亡くした人に教えている。
●共鳴表について
本シナリオでは共鳴判定をほとんど行わないため、共鳴表を使用しないものとする。
●シナリオ本文
・シナリオ前半 一日目
シーン1 自宅
朝です。おはようございます。
このシナリオは朝、PCが目を覚ますところから始まります。
朝は弱いですか?強いですか?朝食はご飯派ですか?パン派ですか?
などの質問を交えつつPLが一日目を楽しめるようにしましょう。
目を覚まして家を出るまでを満足いくまでRPできたらシーン2に進みます。
シーン2 登校
朝、登校中にDPCと出会わせましょう。基本的に徒歩での登校を推奨しますが自転車登校でも電車登校でも問題ありません。
また、部活の朝練などがある場合は終わったタイミングで出会わせましょう。
元気に声をかける、手を振って呼びかけるなど、DPCのキャラ付けをしている場合は前面に出していきましょう。
一日目はとにかくPCとPLにDPCを気に入ってもらうことが重要です。PCから話題を提供してもらうのもいいかもしれません。
また、朝練等がある場合はその成果をダイスで振らせるのもいいでしょう。
教室に着くまでを満足いくまでRPできたらシーン3に進みます。
シーン3 一日目の学校開始
PCとDPCが別のクラスの場合、ここで一度別れます。同じクラスの場合、席はある程度離れたところに座る描写を入れましょう。
また、ここで隣の席のクラスメイトとして同級生NPCを出します。
同級生NPC(+DPC)と朝のホームルーム開始までおしゃべりしましょう。
以下、任意で描写を行うこと。
☆朝のホームルームで担任の先生に出席人数の確認を取らせる。これによりDPCが同じクラスにいる場合、一日目と二日目でクラスの人数が違うことに気づきやすくなる。
朝のホームルームが終わり、一時間目の授業が終わったらシーン4に進みます。
シーン4 一日目の学校生活
一回目と二回目の休み時間ではある程度自由に学校生活を送れます。(ギャルゲーみたいなものです)できるだけDPCもしくは同級生NPCと絡ませるように行動させましょう。
☆ここはDLのアドリブ力が試されます、頑張ってください。
また、休み時間の合間の授業はスキップしても構いませんが、授業とその成果をダイスで決めるとセッションが盛り上がりやすいです。その場合、同級生NPCやDPCにもダイスを振らせましょう。
以下、筆者が授業を決める際のダイスロール
二限目と四限目 *知識(任意でダイスボーナスあり)もしくは*自我(任意でダイスボーナスあり)で振らせる
1→1 現代文
1→2 古文
2→1 化学
2→2 物理
3→1 世界史
3→2 日本史
4 英語
3限目 *運動とかそれっぽいもので振らせる
1→体育
2→音楽
3→美術
4→家庭科
以下、任意でお昼休みでのイベント
☆お昼休みに購買で何か買うと宣言があった場合、*幸運でダイスロールを行い、成功した場合のみ目的のものを取らせる。ちなみに作者の設定では焼きそばパンを人気の食べ物にしている。
☆DPCと一緒にお昼ご飯を食べさせるように誘導する。一緒に食べるタイミングを逃したとしても何等かのタイミングで絡ませると効果的。
筆者は以下のスケジュールでセッションを行っているが、DLが望むならば休み時間や授業の回数を増やしても構いません。
☆一限目→休み時間→二限目→休み時間→三限目→お昼休み→四限目→シーン5へ
シーン5 一日目の放課後~就寝まで
ここで同級生NPCを一旦退場させます。大抵の場合PCとDPCは別の部活なので、まずは部活の描写を済ませましょう。ここもある程度自由にPLの意思で動かさせて良いです。
部活終了後、可能ならばDPCと合流させて一緒に下校させましょう。
これも可能ならばですが、下校しながらどこかに寄らせましょう。コンビニとか図書館とかショッピングモールとか。
何かいい想い出が作れるといいですね。
かなり親しい仲であれば、どちらかの家に招くのもいいでしょう。
別れ際に「また明日」とDPCに言われるといいでしょう。明日会えないので……
帰宅後もある程度自由に描写をさせてもいいですが、魔法の仕様上、日付が変わる前に寝かせる必要があります。
以下、任意イベント
☆DPCから電話がかかってくる。電話をかける理由は何でも良い。電話をかけ終わった後、再度「また明日」と言っても良い。寝落ちさせても良い。
・シナリオ後半 二日目
シーン6 夢
必ず、以下の描写を入れるように。
―――
あなたは今、霧のかかったような場所に立っている。
しばらくすると、あなたの目の前に魔法陣が現れる。
次いで、魔法陣からは大きな扉が現れた。
そして扉が開き、あなたは吸い込まれるように扉の中へと入っていく。
―――
共鳴レベルを1上昇させます。
ここからは並行世界での出来事となります。
一日目で取った行動に矛盾がないように進める必要があります。
例:図書館で本を借りた場合はその本が「ない」
お揃いのものを買った場合も「ない」
逆にノートや教科書を貸した場合はそれが「ある」
これによってPCやPLが疑問を抱くことでセッションはスムーズに進みます。
シーン7 二日目の朝
基本的に昨日と同じように進める。DPCがきょうだいだった場合、もうDPCはいない。
その場合、進行をスムーズにするためにも事前にきょうだいが何等かの理由で先に学校へ向かっていることにしておこう。(部活や委員会など)
もちろん、登校中にDPCと会うことはない。
教室に着いても同級生NPCは変わらず接してきますが、だんだんとPCの身を心配するようにしましょう。(並行世界でのPCはひどく落ち込んでいたため)
シーン8 並行世界でのDPCを知る
二日目も基本的に一日目と同じように進めますが「PCがDPCを探そうとする行動」を取った場合は以下の対応を行いましょう。
・電話→つながらない。
・メール、メッセージ→ここ数日のやり取りがない
・クラスメイトや先生に聞く→体調を心配されたり、怪訝そうな顔をされる。繰り返し聞く場合はここで真実を伝えても良い。
一回目か二回目の休み時間辺りで真実を知るくらいがちょうど良いでしょう。
あまりPCが動かない場合は担任の先生を出して「調子はどう?」とか聞いて真実を明らかにすること。
シーン9 元の世界に帰るには?
真相を知った後はPCの想いを一番に優先して行動させましょう。ここはPCに優しい世界なので。
特に指定がない場合は学校の保健室へ誘導させましょう。
DPCの自宅に向かわせても構いません。
放課後の時間になった段階で同級生NPCから「PCがここ数日オカルト研究会に向かっていた」という情報を出させるようにしましょう。
学校にいる場合は直接会わせ、学校以外の場所にいる場合は電話で伝えさせます。
同級生NPCや先生を用いて放課後にオカルト研究会に向かわせるように誘導します。
オカルト研究会には一年生の部員が数名と部長がいます。
オカ研の部長には最初、PCと初対面ではない様子を見せた上で「並行世界について」「PCが並行世界のPC(以下、PC2)の行った儀式によって入れ替わっていること」
「PC2が商店街で怪しげな男から魔導書をもらったこと」の3点を説明させましょう。説明が終わったら商店街へ誘導してください。
商店街へ向かったら<観察眼>か<聞き耳>の内、高い方でロールを行います。
成功→怪しげな路地裏を発見
失敗→きょろきょろしている内に路地裏に迷い込んでしまう
怪しげな男(並行世界を越えるもの)と出会い魔導書を渡した上で、男から「入れ替わりが発生していること」「入れ替わりは24時間で終わること」「近所の神社で24時に儀式を行えばPC2に会えるかもしれないこと」を説明します。
一通り説明が終わったら「おぬしともう一人のおぬしの未来に幸せがあることを祈っておるよ」と言って姿を消しましょう。
ここからPLに2つの選択肢からどちらを選ぶか決めてもらいます。
儀式をしない→ED1へ
儀式をする→ED2へ
なお、いずれの場合も23時頃までは好きに行動して問題ないです。
ED1 再び普段通りの日常へ
再び夢の描写を挟んだ後、PCは目を覚まします。朝の支度を整えましょう。
電話をするor登校をするとDPCがいます。
この場合、DPCはPCが入れ替わっていたことを知らないです。軽くやり取りを交えつつ、学校に到着したところでエピローグへ。
ED2 もう一人のあなたと
神社に着くと部長NPCがいて、ラインパウダーを使って魔法陣を描いています。
「PC2のことは僕達が支えるから心配しないでほしい」ということを説明して儀式を行わせます。儀式を行うと扉が現れて吸い込まれるようにPCは扉の中へと入っていきます。
ここで共鳴レベルを1d5上昇させましょう。
その後、霧のかかったような場所でPCとPC2がいます。
ここでDLからPLに「PCとPC2の一人二役をやってみませんか?」と提案すること。強要ではないです。
提案が却下されて、DLがPC2を演じる場合
・怪しげな男に渡された魔導書に書いてあることを実行してしまったこと
・一日だけだけど、死んだDPCに会えたことが嬉しかったこと
・しかし、PCこそがDPCの隣にいるのにふさわしいと気づいてしまったこと
以上のことを伝えて、謝罪を述べること。
PC2とのやり取りを終えると、霧が晴れて元いた世界へ帰っていく。そして気がつくと、PCは神社にいて目の前にはDPCがいます。
軽くやり取りを交えた後、エピローグへ。
エピローグ
あなたは無事に大切な人と再会することができました。しかし、それはもしかしたら奇跡のようなものなのかもしれません。
そしてあなたは、別世界にいるもう一人のあなたに思いを馳せながら日常へと戻っていくのでした。
●あとがき
PLさんには一日目に仲良くしていたPCが二日目にいなくなることによって喪失感を感じていただければと思います。
とにかくアドリブが多いシナリオなので描写は最低限に留めました。