さよならのあと プロローグ

人同士で綺麗な別れというものは基本的に存在しない。
事故や事件だったら突拍子もなく訪れるし、老衰だったら日に日に弱っていく姿を見せられることになる。
応援しているアイドルやアーティストだっていつかは引退し、それを100%前向きに受け止められるファンはほとんどいないだろう。
こんなに悲しい気持ちになるのであれば、最初から出会わなければよかった。そんな風に思っていた。

僕の応援していたアイドルのサクラが、僕の目の前に現れるまでは。